市販されているほとんどのカルシウム剤がこの「イオン化されたカルシウム」と言われています。
これはカルシウムとなる素材を高温で焼き上げ(焼成)、素材のカルシウムを変化させるためです。例えば、卵の殻にはカルシウムが含まれていますが、すりつぶして食べたとしても、体はほとんど吸収してくれません。体がこのカルシウムを吸収するためには、何らかの形で卵の殻のカルシウムを変化させ「炭酸カルシウム」にする必要があるんです。ところが、そのために焼成してしまうと、カルシウムはイオン化されてしまいます。
本来、体の中でゆっくりとイオン化しながら骨に届くはずのカルシウムが、
体に入れる前からイオン化してしまっているため、骨に届く前に血液や細胞などに沈着してしまうのです。
そのため、イオン化されたカルシウム(イオン化カルシウム)を摂り続けると体に負担が掛かってしまいます。
イオン化カルシウムが引き起こすダウン症状
体に入る前からイオン化されているので、体の中に入ってからの吸収がとても早いのです。しかし、この吸収力は逆にカルシウムの吸収を妨げる原因となります。
そのひとつが「ダウン症状」と呼ばれる状況です。
血液や細胞内に入り込んだイオン化カルシウムは、骨に届く前にどんどん吸収されてしまいます。本当は少量(※1)のカルシウムで足りる血液や細胞に大量のカルシウムが吸収されるため、危険を感じた体は急いでそのカルシウムを体から出そうとします。
その時、体はカルシウムの排出に加減ができないため、カルシウムを排出し過ぎてしまうのです。
※1)カルシウムは主に骨・血液・細胞に不可欠な栄養素となりますが、
骨に1億個蓄えられた時に、血液には1万個、細胞には1個という比率が理想的なカルシウムバランスです。
カルシウム摂取が不足することにより、このバランスが大きく崩れ、体に様々な症状が現れてしまいます。
この「カルシウムを摂ったつもりが、逆に体からカルシウムを出し過ぎてしまった」という状態を「ダウン症状」と呼びます。
このダウン症状が「カルシウムパラドックス」という現象を引き起こします。
カルシウムパラドックスとは?
カルシウム不足に陥った時に起こる症状が「カルシウムパラドックス」です。体にカルシウムが不足すると、生命の維持に欠かせない心臓の動きに支障が出てしまいます。体はこの異変に気付き、何とかして体内中のカルシウムでこれを補おうとします。
そこで体内で一番カルシウムを蓄えている骨を溶かし、溶かしたカルシウムを心臓へ送るのです。
当然、この状態が続くと骨の中はスカスカになっていきます。
さらに、骨から溶け出たカルシウムはイオン化カルシウムなので、血液や細胞に沈着していきます。
この血管の中や細胞に沈着したカルシウムが、あらゆる病気の元となります。ですから、体はこの骨から溶け出たイオン化カルシウムを必死に体内から出してしまうのです。そして残念ながら、骨から溶けだしたカルシウムが原因でダウン症状がおきてしまうのです。
ダウン症状でカルシウム不足になると、体はまた骨を溶かし…
それを繰り返して骨はいつの間にかスカスカになっていくのです。
カルシウムはからだの多くの働きに関わっているため、不足することによって様々な問題がおこります。
骨の強度の低下、筋肉の働きの低下、神経からの情報伝達低下、免疫の低下…など。
そしてこれらの問題がたくさんの病を引き起こす原因となるのです。
カルシウムパラドックスを防ぐには
リンなどを含まず、イオン化されていない「骨に届くカルシウム」を摂ることが大切です。
食材で言えば、江戸菜や小松菜、ヒジキ・寒天などの海藻や手のひらサイズの小魚(海水魚)などが該当します。しかしながら、これらで毎日完璧にカルシウムを補うことはとても難しい事です。必要に応じてイオン化されていないカルシウムのサプリメントを摂ると良いでしょう。イオン化されていないカルシウムサプリメントの特徴は「焼成されていない」という事です。ほとんどのカルシウムサプリメントは、体が吸収できる「炭酸カルシウム」に変化させるために焼成しています。
昨今、焼成しない未焼成カルシウムとして「八雲風化貝化石」のカルシウムが今、注目を集めています。
この風化貝化石は1500万年~2500万年をかけて風化される過程で、
未焼成のままでも体に吸収される「善玉カルシウム」として話題を呼んでいます。
【善玉カルシウムと悪玉カルシウム】