「日本人はカルシウム不足に陥りやすい」と言う話を聞いたことはありませんか?なぜ日本人はカルシウム不足になりやすいのでしょうか?それは日本の土壌が大きく関わっているのです。
日本は土壌が火山灰質で、土自体にカルシウムが少ない為、その土で育つ農作物にもカルシウムがあまり含まれていない事が大きな原因です。
それでも日本人は、昔は島国の特性を生かして、海の生物からカルシウムを補っていました。そして海から得たカルシウムを排泄し、土へ返していたのです。カルシウムをとるために、皆さんは日頃どのような食品を食べていますか?幼少期から牛乳やお魚を食べて「骨を丈夫にしよう!」と言われて育った方も多くいらっしゃいますよね。「身長を伸ばす為に牛乳を飲もう!」と昔から意識して牛乳を飲み続けてきた方も多いはず。
しかし最近、たったひとつのシンプルな疑問により、そのカルシウムの常識がくつがえされようとしています。
カルシウムで骨が育たない理由
昔から当たり前のように「牛乳のカルシウムで骨が強くなる!太くなる!」と言われていましたが、牛乳にはカルシウムの吸収を妨げる栄養素が入っているのです。
それが「リン」です。
リンは体に必要な栄養素ですが、リンを摂り過ぎてしまうと腸内にリン酸カルシウムができてしまい、
カルシウムが吸収されずに体の外へ出てしまいます。
これが牛乳のカルシウム吸収率を下げてしまい、骨にカルシウムが届かなくなってしまうのです。このカルシウム吸収の天敵となるリンは、殆どの食べ物に含まれているため、骨の健康を気づかう時にはそれらを食べ過ぎないように心掛ける必要があります。
※スナック菓子、冷凍食品やインスタント食品、お酒はリンが多く含まれていますので、食べ過ぎ飲み過ぎには注意しましょう!
カルシウムの吸収を妨げる栄養素
カルシウムの吸収を阻害する栄養素はリンだけではありません。
食物繊維やホウレンソウのように「シュウ酸」を多く含む野菜も、カルシウムの吸収を妨げると言われています。
シュウ酸が含まれる主な食材は以下になります。
・ホウレンソウ ・チョコレート ・大豆 ・小麦ふすま ・お茶
・ピーナッツ ・カシュー ・ベリー ・アーモンド ・サトイモ etc...
また、シュウ酸以外にも「たんぱく質」の量が増えすぎるとカルシウムの吸収を妨げると言われています。
代謝する際に尿と一緒にカルシウムが体の外に出てしまうからです。たんぱく質は体にとって重要な栄養素のひとつですが、現代人は過剰に摂取する傾向があります。タンパク質の摂り過ぎにも気をつけましょう。
効率的にカルシウムを摂るには
カルシウムの吸収を妨げる栄養素として前述したリン、シュウ酸、たんぱく質は、体にとっては必要不可欠な栄養素だという大前提を忘れないようにしてください。その上で、摂取のし過ぎに気を付けてカルシウムを摂る必要があります。
カルシウムの吸収を妨げる事なく、効率的にカルシウムを摂取できる食材も存在しています。
下記が該当する食材になります。
・江戸菜 ・山くらげ ・小松菜(野菜) ・ヒジキや天草などの海藻
・手のひらサイズの小魚(海水魚) ・風化した貝化石 ※霰石(あられいし) 別名アラゴナイト
これらはカルシウムの吸収を妨げる要素が少なく、「骨に届くカルシウム」として重要な食材です。普段の食事に積極的に取り入れ、カルシウムをしっかりと摂取しましょう。
それでもカルシウム不足を感じる方は
前述した「骨に届くカルシウム」を毎日必要なだけ摂取する事は簡単なことではありません。
意識して毎日食べ続けることが大切なのですが、それでも中々続かない方には「風化貝化石」をカルシウムにしたサプリメントがおすすめです。
安易にイオン化されているカルシウムサプリメントを摂取すると、体に害をもたらす危険があると言われています。
【イオン化されたカルシウムとは?】